- 歌の意味
- 誰の庭の梅の花なのだろうか。清らかな月夜に、これほどたくさん散ってくるのは。
- 鑑賞
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巻第十 冬雑歌 2325
詞書「花を詠む」
清らかな月夜にたくさん散ってくる梅の花を、誰の庭の梅だろうかと問いかける歌で、題詞は「花を詠む」である。冬の月夜に舞う白い花びらの美しさが、月光とともに幻想的に描かれている。散ってくるものが実は雪であるとする見立ての趣を読み取ることもでき、雪の一連の後に置かれた梅の歌として、雪と梅の取り合わせを思わせる。
初句「誰が園の」は誰の庭のの意である。
二句「梅の花ぞも」の「ぞ」「も」は疑問と詠嘆で、梅の花なのだろうかの意である。ここで二句切れとなる。
三句「ひさかたの」は「月」にかかる枕詞である。
四句「清き月夜に」は清らかな月夜にの意である。
結句「ここだ散りくる」の「ここだ」はこれほどたくさんの意である。
その:庭。園
- 出典
- 万葉集
- 前の歌
- あしひきの山に白きは我が宿に 昨日の夕降りし雪かも
- 次の歌
- 梅の花まづ咲く枝を手折りてば つとと名付けてよそへてむかも