梅の花まづ咲く枝を手折りてば
つとと名付けてよそへてむかも
- 歌の意味
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梅の花の真っ先に咲いた枝を手折ったならば、土産だと名付けて、あなたになぞらえることになるだろうか。
- 鑑賞
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巻第十 冬雑歌 2326
詞書は前の歌に続き「花を詠む」
梅の真っ先に咲いた枝を手折ったなら、土産と名付けて恋人に見立てることになるだろうかと詠んだ歌である。冬のうちに咲いた初花の梅を大切に思う心と、それを恋人に重ねる思いが表れている。「よそへ」には人に噂されることを恐れる意も響くとされ、恋の心の揺れがうかがえる。
初句「梅の花」は梅の花のの意である。
二句「まづ咲く枝を」は真っ先に咲いた枝をの意である。
三句「手折りてば」の「て」は完了、「ば」は仮定で、手折ったならばの意となる。
四句「つとと名付けて」の「つと」は土産の意である。
結句「よそへてむかも」の「よそふ」はなぞらえる、関係づける意、「てむ」は強意と推量、「かも」は詠嘆を含む疑問である。
つと:土産
よそふ:なぞらえる。関係づける
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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誰が園の梅の花ぞもひさかたの 清き月夜にここだ散りくる
- 次の歌
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誰が園の梅にかありけむここだくも 咲きてあるかも見が欲しまでに