- 歌の意味
- 霰が降り、ひどく風が吹く寒い夜に、旗野で今夜私はひとりで寝るのだろうか。
- 鑑賞
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巻第十 冬相聞 2338
詞書は前の歌に続き「雪に寄す」
霰が降り、風がひどく吹く寒い夜に、旗野で今夜ひとり寝をするのだろうかと嘆く歌である。厳しい冬の夜の寒さと、独り寝の寂しさとが重なっている。秋相聞の第二千二百六十一首の泊瀬風の吹く夜の独り寝の歌と同じく、風の吹く寒い夜の独り寝を嘆いている。
初句「霰降り」は霰が降っての意である。
二句「いたく風吹き」は風がひどく吹いての意である。
三句「寒き夜や」の「や」は疑問の係助詞で、結句の「む」と係り結びをなす。
四句「旗野に今夜」の「旗野」は大和国の地名とされる。
結句「我が独り寝む」は私はひとりで寝るのだろうかの意である。
あられ:空から降る氷の粒
- 出典
- 万葉集
- 前の歌
- 笹の葉にはだれ降り覆ひ消なばかも 忘れむと言へばまして思ほゆ
- 次の歌
- 吉隠の野木に降り覆ふ白雪の いちしろくしも恋ひむ我れかも