- 歌の意味
- 夢のようにはかなくあなたに逢って、空を曇らせて降ってくる雪が消えるように、消え入りそうに思われる。
- 鑑賞
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巻第十 冬相聞 2342
詞書は前の歌に続き「雪に寄す」
夢のようにはかなく恋人に逢った後、空を曇らせて降る雪が消えるように、消え入りそうに思われると詠んだ歌である。第二千三百四十首と同じ下の句をもち、上の句を「夢のごと君を相見て」に替えている。三首続く「消ぬべく思ほゆ」の類歌の最後で、はかない逢瀬の後の思いを詠んでいる。
初句「夢のごと」は夢のようにの意である。
二句「君を相見て」はあなたに逢っての意である。
三句「天霧らし」は空を曇らせての意で、第二千三百四十首の三句と同じ句である。
四句「降りくる雪の」は降ってくる雪のようにの意である。
結句「消ぬべく思ほゆ」は第二千三百四十首と同じ結句である。
いめ:夢
あまぎらす:空を曇らせる
- 出典
- 万葉集
- 前の歌
- 思ひ出づる時はすべなみ豊国の 由布山雪の消ぬべく思ほゆ
- 次の歌
- 我が背子が言うるはしみ出でて行かば 裳引きしるけむ雪な降りそね