あらたまの年の緒長くいつまでか
我が恋ひ居らむ命知らずて
- 歌の意味
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長い年月にわたって、いつまで私は恋い続けていればよいのだろうか。命がいつまでもつかもわからずに。
- 鑑賞
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巻第十二 正述心緒 2935
詞書は前の歌に続き「正に心緒を述ぶ」
長い年月恋い続けてきたが、いつまでこの恋が続くのかと、限りある命を思いながら嘆く歌である。終わりの見えない恋と、いつ尽きるかわからない命とが対比されている。
作者は未詳である。巻第十二は「古今相聞往来歌類之下」と題され、名の伝わらない人々の恋の歌を部立ごとに収めている。
初句「あらたまの」は、「年」にかかる枕詞である。
二句「年の緒長く」は、長い年月にわたって、の意で、本巻の第二千八百九十一首と同じ上二句である。
三句「いつまでか」は、いつまで、の意で、「か」は疑問を表し、四句の連体形「らむ」で結ぶ。
四句「我が恋ひ居らむ」は、私は恋い続けているのだろうか、の意である。
結句「命知らずて」は、命がいつまでかもわからないで、の意で、限りある命と終わりの見えない恋とを対比している。
あらたま:「年」「月」などにかかる枕詞
としのを:年月の長く続くことを緒にたとえた語
- 作者
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作者未詳
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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あぢさはふ目は飽かざらねたづさはり 言とはなくも苦しくありけり
- 次の歌
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今は我は死なむよ我が背恋すれば 一夜一日も安けくもなし