- 歌の意味
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直接この目であなたを見たならばこそ、命をかけた私の恋もおさまるだろう。
- 鑑賞
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巻第十二 寄物陳思 2979
詞書は前の歌に続き「物に寄せて思ひを陳ぶ」
直接この目で相手を見ることができたなら、命がけの恋もおさまるだろうと歌う女の歌である。前歌に続いて鏡を詠み込み、鏡に映る姿ではなく本人を見たいという願いを述べている。
作者は未詳である。巻第十二は「古今相聞往来歌類之下」と題され、名の伝わらない人々の恋の歌を部立ごとに収めている。
初句「まそ鏡」は、「見る」にかかる枕詞である。前歌に続いて鏡を詠み込んでいる。
二句「直目に君を」は、直接この目であなたを、の意である。
三句「見てばこそ」は、見たならばこそ、の意で、結句の已然形「やまめ」と係り結びをなす。
四句「命に向ふ」は、命と向かい合うほどの、命がけの、の意である。本巻の第二千八百八十三首の一云の下二句と同じ表現である。
結句「我が恋やまめ」は、私の恋もおさまるだろう、の意である。
ただめ:直接見ること
- 作者
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作者未詳
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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まそ鏡見ませ我が背子我が形見 待てらむ時に逢はざらめやも
- 次の歌
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まそ鏡見飽かぬ妹に逢はずして 月の経ゆけば生けりともなし