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月夜よみ門に出で立ち足占して
行く時さへや妹に逢はずあらむ

歌の意味
月夜がよいので門に出て立ち、足占いをして吉と出て出かける時でさえ、あの子に逢えないのだろうか。
鑑賞
巻第十二 寄物陳思 3006

詞書は前の歌に続き「物に寄せて思ひを陳ぶ」
 月の美しい夜に門に出て足占いをし、恋人のもとへ出かけようとするが、それでも逢えないのではないかと不安に思う歌である。占いに頼っても消えない恋の不安が描かれている。
 作者は未詳である。巻第十二は「古今相聞往来歌類之下」と題され、名の伝わらない人々の恋の歌を部立ごとに収めている。

 初句「月夜よみ」は、月夜がよいので、の意である。
 二句「門に出で立ち」は、門に出て立ち、の意である。
 三句「足占して」は、足の踏み方や歩数で吉凶を占うことをして、の意である。
 四句「行く時さへや」は、出かける時でさえ、の意で、「や」は疑問を表し、結句の連体形「む」で結ぶ。
 結句「妹に逢はずあらむ」は、あの子に逢えないのだろうか、の意で、八音の字余りである。

あしうら:足の踏み方や歩数で吉凶を占うこと
つくよ:月、月夜
作者
作者未詳
出典
万葉集
前の歌
十五日に出でにし月の高々に 君をいませて何をか思はむ
次の歌
ぬばたまの夜渡る月のさやけくは よく見てましを君が姿を