山川の瀧にまされる恋すとぞ
人知りにける間なくし思へば
- 歌の意味
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山の川の滝よりも激しい恋をしていると、人が知ってしまった。絶え間なく思っているので。
- 鑑賞
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巻第十二 寄物陳思 3016
詞書は前の歌に続き「物に寄せて思ひを陳ぶ」
滝よりも激しい恋をしていることを、絶え間なく思うあまり人に知られてしまったと歌う。前歌の滝を受け、恋の激しさを滝にまさるものとして表している。
作者は未詳である。巻第十二は「古今相聞往来歌類之下」と題され、名の伝わらない人々の恋の歌を部立ごとに収めている。
初句「山川の」は、山の中を流れる川の、の意である。
二句「瀧にまされる」は、滝よりも激しい、の意で、前歌の滝を受けている。
三句「恋すとぞ」は、恋をしていると、の意で、「ぞ」は四句の連体形「ける」で結ぶ。
四句「人知りにける」は、人が知ってしまった、の意で、ここで四句切れとなる。
結句「間なくし思へば」は、絶え間なく思っているので、の意で、倒置によって理由を示している。
たき:急流、滝
- 作者
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作者未詳
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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神のごと聞こゆる瀧の白波の 面知る君が見えぬこのころ
- 次の歌
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あしひきの山川水の音に出でず 人の子ゆゑに恋ひわたるかも