- 歌の意味
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夜明けの朝霧に隠れるように秘めていたのに、かえってどうして恋が顔色に出てしまったのだろうか。
- 鑑賞
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巻第十二 寄物陳思 3035
詞書は前の歌に続き「物に寄せて思ひを陳ぶ」
朝霧に隠れるように恋を秘めていたのに、かえってどうして顔色に表れてしまったのかといぶかる歌である。前歌に続いて霧を詠み込み、霧に隠れることと恋を秘めることとを重ねている。
作者は未詳である。巻第十二は「古今相聞往来歌類之下」と題され、名の伝わらない人々の恋の歌を部立ごとに収めている。
初句「暁の」は、夜明け前の、の意である。
二句「朝霧隠り」は、朝霧に隠れて、の意で、前歌に続いて霧を詠み込み、恋を秘めていたことをたとえている。
三句「かへらばに」は、かえって、逆に、の意である。
四句「何しか恋の」の「何しか」は、どうして、の意で、結句の連体形「ける」と呼応する。
結句「色に出でにける」は、表に出てしまったのか、の意で、隠していたはずの恋が顔色に表れたことをいぶかっている。
あさぎりごもり:朝霧に隠れること
- 作者
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作者未詳
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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我妹子に恋ひすべながり胸を熱み 朝戸開くれば見ゆる霧かも
- 次の歌
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思ひ出づる時はすべなみ佐保山に 立つ雨霧の消ぬべく思ほゆ