- 歌の意味
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後にはきっとあの子に逢おうと思って、朝露のようにはかない命を生きている。恋しさは募るけれども。
- 鑑賞
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巻第十二 寄物陳思 3040
詞書は前の歌に続き「物に寄せて思ひを陳ぶ」
いつかは必ず恋人に逢おうと思うことで、朝露のようにはかない命を保っていると歌う。露を詠む一連の三首目で、消えやすい露のような命を、再会への望みが支えていることを述べている。本巻の第二千八百六十八首第二千九百四首と同じ発想である。
作者は未詳である。巻第十二は「古今相聞往来歌類之下」と題され、名の伝わらない人々の恋の歌を部立ごとに収めている。
初句「後つひに」は、後にはついに、の意である。
二句「妹は逢はむと」は、あの子に逢おうと思って、の意である。
三句「朝露の」は、朝露のようにはかない、の意で、「命」にかかる。前二首に続いて露を詠み込んでいる。
四句「命は生けり」は、命は生きている、の意で、ここで四句切れとなる。
結句「恋は繁けど」は、恋しさは募るけれども、の意で、苦しさの中にも生き続ける意志を示している。
あさつゆ:朝に置く露
- 作者
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作者未詳
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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夕置きて朝は消ぬる白露の 消ぬべき恋も我れはするかも
- 次の歌
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朝な朝な草の上白く置く露の 消なばともにと言ひし君はも