露霜の消やすき我が身老いぬとも
またをちかへり君をし待たむ
- 歌の意味
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露や霜のように消えやすい我が身が老いてしまっても、また若返って、あなたを待とう。
- 鑑賞
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巻第十二 寄物陳思 3043
詞書は前の歌に続き「物に寄せて思ひを陳ぶ」
露や霜のように消えやすい身が老いても、若返ってあなたを待とうと誓う女の歌である。老いてもなお待ち続けようとする一途な思いが、露霜のはかなさと対照をなしている。
作者は未詳である。巻第十二は「古今相聞往来歌類之下」と題され、名の伝わらない人々の恋の歌を部立ごとに収めている。
初句「露霜の」は、露や霜のように、の意で、「消」にかかる枕詞である。
二句「消やすき我が身」は、消えやすい私の身、の意である。
三句「老いぬとも」は、老いてしまっても、の意である。
四句「またをちかへり」は、また若返って、の意である。
結句「君をし待たむ」は、あなたを待とう、の意で、「し」は強意である。老いてもなお待ち続けようとする一途な思いを述べている。
つゆしも:露と霜
をちかへる:若返る
- 作者
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作者未詳
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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朝日さす春日の小野に置く露の 消ぬべき我が身惜しけくもなし
- 次の歌
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君待つと庭のみ居ればうち靡く 我が黒髪に霜ぞ置きにける