あしひきの山菅の根のねもころに
やまず思はば妹に逢はむかも
- 歌の意味
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山菅の根が深く入り組むように、心をこめて絶えず思っていれば、あの子に逢えるだろうか。
- 鑑賞
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巻第十二 寄物陳思 3053
詞書は前の歌に続き「物に寄せて思ひを陳ぶ」
山菅の根を序として、心をこめて絶えず思っていれば恋人に逢えるだろうかと願う歌である。本巻の第三千五十一首と同じ上三句で歌い出し、思い続けることで逢瀬が叶うことへの期待を述べている。
作者は未詳である。巻第十二は「古今相聞往来歌類之下」と題され、名の伝わらない人々の恋の歌を部立ごとに収めている。
初句「あしひきの」は、「山」にかかる枕詞である。
二句「山菅の根の」は、山菅の根のように、の意で、ここまでが「ねもころ」を導く序詞となる。本巻の第三千五十一首と同じ上二句である。
三句「ねもころに」は、心をこめて、の意である。
四句「やまず思はば」は、絶えず思っていれば、の意で、二句の「やますげ」と「やまず」の音が響き合っている。
結句「妹に逢はむかも」は、あの子に逢えるだろうか、の意で、思い続けることで逢瀬が叶うことを願っている。
やますげ:山に生えるスゲ、一説にヤブランとも
- 作者
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作者未詳
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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かきつはた佐紀沢に生ふる菅の根の 絶ゆとや君が見えぬこのころ
- 次の歌
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相思はずあるものをかも菅の根の ねもころごろに我が思へるらむ