木綿包み白月山のさな葛
後もかならず逢はむとぞ思ふ
- 歌の意味
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白月山のさな葛が後に絡み合うように、後になってもきっと逢おうと思う。
- 鑑賞
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巻第十二 寄物陳思 3073
詞書は前の歌に続き「物に寄せて思ひを陳ぶ」
白月山のさな葛が後に絡み合うように、後になっても必ず逢おうと思うと歌い、さな葛を詠む一連を結んでいる。一云では初句を「木綿畳」とし、或本では下二句を「絶えむと妹を我が思はなくに」とする。
作者は未詳である。巻第十二は「古今相聞往来歌類之下」と題され、名の伝わらない人々の恋の歌を部立ごとに収めている。
初句「木綿包み」は、木綿で包んだものが白いことから「白」にかかる枕詞である。
二句「白月山の」は、白月山の、の意で、所在は明らかでない。
三句「さな葛」は、蔓草の一種で、ここまでが蔓が後に絡み合うことから「後」を導く序詞となる。本巻の第三千七十首第三千七十一首に続いてさな葛を詠み込んでいる。
四句「後もかならず」は、後になってもきっと、の意である。
結句「逢はむとぞ思ふ」は、逢おうと思う、の意で、本巻の第三千六十四首と同じ結句である。
ゆふづつみ:木綿で包むこと、「白」にかかる枕詞
さなかづら:蔓草の一種、サネカズラ
- 作者
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作者未詳
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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大崎の荒礒の渡り延ふ葛の ゆくへもなくや恋ひわたりなむ
- 次の歌
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はねず色のうつろひやすき心あれば 年をぞ来経る言は絶えずて