逢はむとは千度思へどあり通ふ
人目を多み恋つつぞ居る
- 歌の意味
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逢おうとは千度も思うけれど、絶えず行き交う人目が多いので、恋しく思い続けているばかりだ。
- 鑑賞
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巻第十二 問答歌 3104
詞書は前の歌に続き「問答の歌」
千度も逢おうと思うが、行き交う人目が多いので恋い続けるばかりだと、前歌の恨みに答える男の歌である。便りのないのは思いがないからではなく人目のためだと弁明している。
作者は未詳である。巻第十二は「古今相聞往来歌類之下」と題され、名の伝わらない人々の恋の歌を部立ごとに収めている。
初句「逢はむとは」は、逢おうとは、の意である。
二句「千度思へど」は、千回も思うけれど、の意である。
三句「あり通ふ」は、絶えず行き来する、の意で、「人目」を修飾する。
四句「人目を多み」は、人目が多いので、の意である。
結句「恋つつぞ居る」は、恋しく思い続けている、の意で、本巻の第二千九百一首第三千三十首と同じ結句である。
ありがよふ:絶えず行き来する
- 作者
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作者未詳
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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逢はなくはしかもありなむ玉梓の 使をだにも待ちやかねてむ
- 次の歌
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人目多み直に逢はずてけだしくも 我が恋ひ死なば誰が名ならむも