うつせみの人目繁くはぬばたまの
夜の夢にを継ぎて見えこそ
- 歌の意味
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世間の人目がうるさいならば、夜の夢の中にでも続けて現れてほしい。
- 鑑賞
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巻第十二 問答歌 3108
詞書は前の歌に続き「問答の歌」
人目がうるさいならば、せめて夜の夢にでも続けて現れてほしいと、前歌に答える歌である。前歌と同じ初句で応じ、現実で逢えないなら夢で逢おうと提案している。
作者は未詳である。巻第十二は「古今相聞往来歌類之下」と題され、名の伝わらない人々の恋の歌を部立ごとに収めている。
初句「うつせみの」は、前歌と同じ初句である。
二句「人目繁くは」は、人目がうるさいならば、の意で、前歌の「人目を繁み」を受けて答えている。
三句「ぬばたまの」は、「夜」にかかる枕詞である。
四句「夜の夢にを」は、夜の夢にでも、の意で、「を」は強意の間投助詞である。
結句「継ぎて見えこそ」は、続けて見えてほしい、の意で、本巻の第二千九百五十九首と同じ表現である。
ぬばたま:ヒオウギの黒い実、「夜」「黒」などにかかる枕詞
いめ:夢
- 作者
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作者未詳
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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うつせみの人目を繁み逢はずして 年の経ぬれば生けりともなし
- 次の歌
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ねもころに思ふ我妹を人言の 繁きによりて淀むころかも