- 歌の意味
- 命をかけてため息をつくほど私が恋い慕った娘でさえ、人妻になったと聞くと悲しい。
- 鑑賞
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巻第十二 問答歌 3115
詞書は前の歌に続き「問答の歌」
命をかけて恋い慕った娘が人妻になったと聞いて悲しむ男の歌である。次歌の女の答えと一組の問答をなしている。
作者は未詳である。巻第十二は「古今相聞往来歌類之下」と題され、名の伝わらない人々の恋の歌を部立ごとに収めている。
初句「息の緒に」は、命をかけて、の意で、本巻の第三千四十五首と同じ語である。
二句「我が息づきし」は、私がため息をついて恋い慕った、の意である。
三句「妹すらを」は、あの娘でさえ、の意である。
四句「人妻なりと」は、人妻になったと、の意である。
結句「聞けば悲しも」は、聞くと悲しい、の意である。
いきのを:命、命を緒にたとえた語
いきづく:ため息をつく、嘆く
- 作者
- 作者未詳
- 出典
- 万葉集
- 前の歌
- きはまりて我れも逢はむと思へども 人の言こそ繁き君にあれ
- 次の歌
- 我がゆゑにいたくなわびそ後つひに 逢はじと言ひしこともあらなくに