明日よりは恋ひつつ行かむ今夜だに
早く宵より紐解け我妹
- 歌の意味
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明日からは恋しく思いながら旅立っていくのだ。せめて今夜だけでも、早く宵のうちから紐を解いておくれ、いとしい妻よ。
- 鑑賞
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巻第十二 問答歌 3119
詞書は前の歌に続き「問答の歌」
明日から旅立って恋しく思い続けるのだから、せめて今夜は早くから紐を解いて共に寝ようと妻に求める男の歌である。次歌の女の答えと一組の問答をなしている。
作者は未詳である。巻第十二は「古今相聞往来歌類之下」と題され、名の伝わらない人々の恋の歌を部立ごとに収めている。
初句「明日よりは」は、明日からは、の意である。
二句「恋ひつつ行かむ」は、恋しく思いながら旅立っていこう、の意で、ここで二句切れとなる。
三句「今夜だに」は、せめて今夜だけでも、の意である。
四句「早く宵より」は、早く宵のうちから、の意である。
結句「紐解け我妹」は、紐を解いておくれ、いとしい妻よ、の意で、旅立ち前夜の共寝を求めている。
よひ:夜のはじめ
- 作者
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作者未詳
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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門立てて戸は閉したれど盗人の 穿れる穴より入りて見えけむ
- 次の歌
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今さらに寝めや我が背子新夜の 一夜もおちず夢に見えこそ