旅にして妹を思ひ出でいちしろく
人の知るべく嘆きせむかも
- 歌の意味
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旅に出ていて妻を思い出し、はっきりと人に知られるほどに嘆いてしまうことだろうか。
- 鑑賞
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巻第十二 羇旅発思 3133
詞書は前の歌に続き「羇旅に思ひを発す」
旅先で妻を思い出し、人目にもはっきりわかるほど嘆いてしまうだろうかと案じる歌である。旅の同行者の目をはばかりながらも、妻を恋う思いを抑えきれない心が描かれている。
作者は未詳である。巻第十二は「古今相聞往来歌類之下」と題され、名の伝わらない人々の恋の歌を部立ごとに収めている。
初句「旅にして」は、旅に出ていて、の意である。
二句「妹を思ひ出で」は、妻を思い出して、の意である。
三句「いちしろく」は、はっきりと、目立って、の意である。
四句「人の知るべく」は、人に知られるほどに、の意で、本巻の第三千二十一首第三千二十三首と同じ句である。
結句「嘆きせむかも」は、嘆いてしまうことだろうか、の意である。
たび:旅、家を離れて他所にいること
- 作者
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作者未詳
- 出典
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万葉集
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な行きそと帰りも来やとかへり見に 行けど帰らず道の長手を
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里離り遠くあらなくに草枕 旅とし思へばなほ恋ひにけり