旅にありて恋ふれば苦しいつしかも
都に行きて君が目を見む
- 歌の意味
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旅にあって恋い慕っていると苦しい。早く都に行って、あなたに逢いたいものだ。
- 鑑賞
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巻第十二 羇旅発思 3136
詞書は前の歌に続き「羇旅に思ひを発す」
旅先で恋い慕うのは苦しく、早く都に戻って恋人に逢いたいと願う歌である。旅の苦しさと都への思いとが重ねられ、帰京を待ちわびる心が述べられている。
作者は未詳である。巻第十二は「古今相聞往来歌類之下」と題され、名の伝わらない人々の恋の歌を部立ごとに収めている。
初句「旅にありて」は、旅にあって、の意で、六音の字余りである。本巻の第三千百五十八首も同じ初句で歌い出している。
二句「恋ふれば苦し」は、恋い慕っていると苦しい、の意で、ここで二句切れとなる。
三句「いつしかも」は、早く、いつになったら、の意である。
四句「都に行きて」は、都に行って、の意である。
結句「君が目を見む」は、あなたに逢いたい、の意で、「目を見る」は逢うことをいう。
みやこ:都
- 作者
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作者未詳
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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近くあれば名のみも聞きて慰めつ 今夜ゆ恋のいやまさりなむ
- 次の歌
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遠くあれば姿は見えず常のごと 妹が笑まひは面影にして