外のみに君を相見て木綿畳
手向けの山を明日か越え去なむ
- 歌の意味
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よそながらあなたを見ただけで、手向けの山を、明日には越えて去っていくのだろうか。
- 鑑賞
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巻第十二 羇旅発思 3151
詞書は前の歌に続き「羇旅に思ひを発す」
よそながら相手を見ただけで、明日には峠を越えて去っていかねばならないのかと嘆く歌である。旅先で心ひかれた人と言葉を交わすこともなく別れる寂しさが述べられている。
作者は未詳である。巻第十二は「古今相聞往来歌類之下」と題され、名の伝わらない人々の恋の歌を部立ごとに収めている。
初句「外のみに」は、よそながらにだけ、の意で、本巻の第三千一首と同じ初句である。
二句「君を相見て」は、あなたを見て、の意である。
三句「木綿畳」は、木綿を畳んで神に手向けることから「手向け」にかかる枕詞である。本巻の第三千七十首にも同じ枕詞が見える。
四句「手向けの山を」は、峠の神に手向けをする山を、の意である。
結句「明日か越え去なむ」は、明日には越えて去っていくのだろうか、の意で、八音の字余りである。
たむけのやま:峠の神に手向けをする山
- 作者
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作者未詳
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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霞立つ春の長日を奥処なく 知らぬ山道を恋ひつつか来む
- 次の歌
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玉かつま安倍島山の夕露に 旅寝えせめや長きこの夜を