我妹子を外のみや見む越の海の
子難の海の島ならなくに
- 歌の意味
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いとしい人をよそながら見るだけでいるのだろうか。越の海の子難の海の島でもないのに。
- 鑑賞
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巻第十二 羇旅発思 3166
詞書は前の歌に続き「羇旅に思ひを発す」
いとしい人をよそながら見るだけでいるのだろうか、遠くに眺めるだけの越の海の島でもないのにと、近づけないもどかしさを歌う。北陸の海の島を引き合いに出し、遠望するしかない旅の身の嘆きを述べている。
作者は未詳である。巻第十二は「古今相聞往来歌類之下」と題され、名の伝わらない人々の恋の歌を部立ごとに収めている。
初句「我妹子を」は、いとしい人を、の意である。
二句「外のみや見む」は、よそながら見るだけでいるのだろうか、の意で、「や」は疑問を表す。ここで二句切れとなる。
三句「越の海の」は、北陸の海の、の意で、本巻の第三千百五十三首にも越の地が詠まれている。
四句「子難の海の」は、越の海にある子難の海の、の意で、所在には諸説がある。
結句「島ならなくに」は、島でもないのに、の意で、遠くに眺めるだけの島ではないのだから近づきたい、という思いを示している。
こし:越の国、北陸地方
- 作者
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作者未詳
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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霍公鳥飛幡の浦にしく波の しくしく君を見むよしもがも
- 次の歌
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波の間ゆ雲居に見ゆる粟島の 逢はぬものゆゑ我に寄そる子ら