白栲の袖の別れは惜しけども
思ひ乱れて許しつるかも
- 歌の意味
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袖を分かつ別れは惜しいけれど、思い乱れるうちに、旅立ちを許してしまったことだ。
- 鑑賞
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巻第十二 悲別歌 3182
詞書は前の歌に続き「別れを悲しぶる歌」
袖を分かつ別れは惜しいが、思い乱れるうちに相手の旅立ちを許してしまったと歌う。引き留めきれなかった悔いと、別れの悲しみとが述べられている。
作者は未詳である。巻第十二は「古今相聞往来歌類之下」と題され、名の伝わらない人々の恋の歌を部立ごとに収めている。
初句「白栲の」は、「袖」にかかる枕詞である。
二句「袖の別れは」は、袖を分かつ別れは、の意で、共寝の袖を分かつことから別れをいう。本巻の第三千二百十五首にも同じ句が見える。
三句「惜しけども」は、惜しいけれど、の意である。
四句「思ひ乱れて」は、思い乱れて、の意である。
結句「許しつるかも」は、旅立ちを許してしまったことだ、の意で、引き留めきれなかった悔いを示している。
そでのわかれ:袖を分かつこと、男女の別れ
ゆるす:行かせる、許す
- 作者
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作者未詳
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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白栲の君が下紐我れさへに 今日結びてな逢はむ日のため
- 次の歌
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都辺に君は去にしを誰が解けか 我が紐の緒の結ふ手たゆきも