- 歌の意味
- 旅立っていくあなたを、人目が多いので袖を振って見送ることもしないで、ひどく悔しい。
- 鑑賞
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巻第十二 悲別歌 3184
詞書は前の歌に続き「別れを悲しぶる歌」
旅立つ恋人を、人目が多いために袖を振って見送ることもできず、ひどく悔やむ歌である。袖を振ることは別れの際に相手の魂を招き寄せる行為とされ、それができなかった悔いが述べられている。
作者は未詳である。巻第十二は「古今相聞往来歌類之下」と題され、名の伝わらない人々の恋の歌を部立ごとに収めている。
初句「草枕」は、「旅」にかかる枕詞である。
二句「旅行く君を」は、旅立っていくあなたを、の意である。
三句「人目多み」は、人目が多いので、の意である。
四句「袖振らずして」は、袖を振って見送ることもしないで、の意である。本巻の第三千二百十二首でも別れの袖振りが詠まれている。
結句「あまた悔しも」は、ひどく悔しい、の意である。
そでふる:別れの際などに袖を振る
- 作者
- 作者未詳
- 出典
- 万葉集
- 前の歌
- 都辺に君は去にしを誰が解けか 我が紐の緒の結ふ手たゆきも
- 次の歌
- まそ鏡手に取り持ちて見れど飽かぬ 君に後れて生けりともなし