雲居なる海山越えてい行きなば
我れは恋ひむな後は逢ひぬとも
- 歌の意味
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雲のかなたにある海や山を越えて行ってしまったならば、私は恋しく思うだろう。後には逢えるとしても。
- 鑑賞
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巻第十二 悲別歌 3190
詞書は前の歌に続き「別れを悲しぶる歌」
雲のかなたの海山を越えて相手が旅立ってしまえば、後に逢えるとしても恋しく思うだろうと歌う。本巻の第三千百八十八首と同じ四句をもち、再会が約束されていても別れの間の恋しさは消えないことを述べている。
作者は未詳である。巻第十二は「古今相聞往来歌類之下」と題され、名の伝わらない人々の恋の歌を部立ごとに収めている。
初句「雲居なる」は、雲のかなたにある、の意である。
二句「海山越えて」は、海や山を越えて、の意である。
三句「い行きなば」は、行ってしまったならば、の意で、「い」は接頭語である。
四句「我れは恋ひむな」は、私は恋しく思うだろう、の意で、本巻の第三千百八十八首と同じ句である。ここで四句切れとなる。
結句「後は逢ひぬとも」は、後には逢えるとしても、の意で、八音の字余りである。本巻の第三千二百三首も同じ結句で結ばれている。
くもゐ:雲のあるところ、遠く離れたところ
- 作者
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作者未詳
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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あしひきの山は百重に隠すとも 妹は忘れじ直に逢ふまでに
- 次の歌
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よしゑやし恋ひじとすれど木綿間山 越えにし君が思ほゆらくに