玉かつま島熊山の夕暮れに
ひとりか君が山道越ゆらむ
- 歌の意味
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島熊山の夕暮れに、あなたはひとりで山道を越えているのだろうか。
- 鑑賞
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巻第十二 悲別歌 3193
詞書は前の歌に続き「別れを悲しぶる歌」
夕暮れの島熊山を、相手はひとりで越えているのだろうかと、旅の男を思いやる女の歌である。前歌と同じ結句をもち、夕暮れの山道をひとり行く姿に心細さを重ねている。一云では下三句を「夕霧に長恋しつつ寐ねかてぬかも」とする。
作者は未詳である。巻第十二は「古今相聞往来歌類之下」と題され、名の伝わらない人々の恋の歌を部立ごとに収めている。
初句「玉かつま」は、籠の蓋と身の合うことから「しま」にかかる枕詞とされるが、かかり方には諸説がある。本巻の第二千九百十六首第三千百五十二首にも同じ枕詞が見える。
二句「島熊山の」は、大阪府豊中市から箕面市のあたりの山とされる。
三句「夕暮れに」は、夕暮れに、の意である。
四句「ひとりか君が」は、ひとりであなたは、の意で、「か」は疑問を表す。
結句「山道越ゆらむ」は、山道を越えているのだろう、の意で、前歌と同じ結句である。
ゆふぐれ:夕暮れ
- 作者
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作者未詳
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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草蔭の荒藺の崎の笠島を 見つつか君が山道越ゆらむ
- 次の歌
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息の緒に我が思ふ君は鶏が鳴く 東の坂を今日か越ゆらむ