- 歌の意味
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大船のように頼みに思っているあなたのためならば、心を尽くすことは少しも惜しくない。
- 鑑賞
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巻第十三 相聞 3251
詞書「反歌」
長歌(第三千二百五十首)の反歌である。言挙げをしない国にあえて言挙げして思いを訴える長歌を受け、頼みとする君のためならば心を尽くしても惜しくないと言い切る。長歌の「直目に君を相見てばこそ我が恋やまめ」という切迫した思いを、献身の決意へと静かに転じている。この一群は右五首として、続く第三千二百五十二首から第三千二百五十四首までと一連をなす。
作者は未詳である。巻第十三は作者名を記さない長歌とその反歌を中心に編まれた巻で、古い歌謡や儀礼の歌の面影を伝える歌が多い。
初句「大船の」は、大きな船に身を任せるように頼りにするという意から「思ひ頼む」にかかる枕詞である。
二句「思ひ頼める」は、頼みに思っているの意で、「る」は存続の助動詞「り」の連体形である。
三句「君ゆゑに」の「ゆゑに」は、〜のためにの意で、心を尽くす理由を相手その人に置く。
四句「尽す心は」は、ありったけ尽くす心はの意で、献身の思いを名指す。
結句「惜しけくもなし」の「惜しけく」は形容詞「惜し」のク語法で、惜しいことの意である。「もなし」と打ち消して、少しも惜しくないと強く言い切る。
おほぶね:大きな船、頼りになるもののたとえ
ことあげ:言葉に出してはっきり言い立てること
- 出典
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万葉集
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磯城島の大和の国に人ふたり ありとし思はば何か嘆かむ
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ひさかたの都を置きて草枕 旅行く君をいつとか待たむ