しらとほふ小新田山の守る山の
うら枯れせなな常葉にもがも
- 歌の意味
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小新田山の番人が守っている山の木のように、葉末が枯れることなく、いつまでも緑の葉であってほしい。
- 鑑賞
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巻第十四 東歌 3436
詞書は前の歌に続き「譬喩歌」
番人が守る小新田山の木々のように、二人の仲も枯れることなくいつまでも青々としていてほしいと願う歌である。大切に守られた山に、守られるべき恋の永続が託されている。
左注に「右三首上野国歌」とあり、上野国の譬喩歌の最後の一首である。新田山は第三千四百八首にも詠まれた、群馬県太田市の金山とされる山である。
作者は未詳である。東歌は東国の人々の間でうたわれた歌とされ、方言をまじえた素朴でおおらかな表現が特色である。
初句「しらとほふ」は「新田」にかかる枕詞とされるが、語義は未詳である。
二句「小新田山の」の「小」は接頭語で、新田山は第三千四百八首にも詠まれる。
三句「守る山の」は番人が守っている山の意で、大切にされた恋人をたとえるとする説がある。
四句「うら枯れせなな」の「うら枯れ」は葉末が枯れること、「せなな」は「せずに」の東国方言である。
結句「常葉にもがも」の「常葉」はいつも緑の葉、「もがも」は願望である。
しらとほふ:「新田」にかかる枕詞とされる
うらがる:葉末が枯れる
とこは:いつも緑の葉
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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伊香保ろの沿ひの榛原我が衣に 着きよらしもよひたへと思へば
- 次の歌
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陸奥の安達太良真弓はじき置きて 反らしめきなば弦はかめかも