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乎久佐男と乎具佐受家男と潮舟の
並べて見れば乎具佐勝ちめり

歌の意味
乎久佐の男と乎具佐の助っ人の男とを、潮舟を並べるように並べて見ると、乎具佐の方が勝っているようだ。
鑑賞
巻第十四 東歌 3450

詞書は前の歌に続き「雑歌」
 乎久佐の男と乎具佐の助け役の男とを並べて比べてみると、乎具佐の方が勝っているようだと品定めする歌である。宴席などで二人の男を比べてはやし立てた、戯れの歌と考えられる。
 雑歌の一首である。乎久佐、乎具佐はいずれも所在未詳の地名とされる。同じ音を繰り返す言葉遊びが特色である。
 作者は未詳である。東歌は東国の人々の間でうたわれた歌とされ、方言をまじえた素朴でおおらかな表現が特色である。

 初句「乎久佐男と」は乎久佐の男の意で、所在未詳の地名を含む。
 二句「乎具佐受家男と」の「受家男」は助け役の男、副えの男とされる。字余りの句である。
 三句「潮舟の」は海を行く船で、「並べ」を導く枕詞的な用法である。
 四句「並べて見れば」は並べて見ると、比べてみるとの意である。
 結句「乎具佐勝ちめり」の「めり」は推定で、乎具佐の方が勝っているようだと結ぶ。

すけを:助け役の男とされる
しほぶね:海を行く船
出典
万葉集
前の歌
白栲の衣の袖を麻久良我よ 海人漕ぎ来見ゆ波立つなゆめ
次の歌
左奈都良の岡に粟蒔き愛しきが 駒は食ぐとも我はそとも追じ