奥山の真木の板戸をとどとして
我が開かむに入り来て寝さね
- 歌の意味
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奥山の杉や檜で作った板戸をごとごとと鳴らして私が開けたら、入って来てお休みなさい。
- 鑑賞
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巻第十四 東歌 3467
詞書は前の歌に続き「相聞」
奥山の木で作った板戸をごとごとと音を立てて開けるから、入って来て一緒に寝てほしいと恋人を迎える女性の歌である。戸を開ける音まで描いた、生き生きとした逢瀬の場面である。
相聞の一首である。夜に女の家を男が訪ねる妻問いの習俗を背景とする。
作者は未詳である。東歌は東国の人々の間でうたわれた歌とされ、方言をまじえた素朴でおおらかな表現が特色である。
初句「奥山の」は人里離れた深い山をいう。
二句「真木の板戸を」の「真木」は杉や檜などのよい木で、それで作った板戸をいう。
三句「とどとして」の「とど」は戸を開ける音を表す擬声語である。
四句「我が開かむに」は私が開けたらの意で、「に」は接続を表す。
結句「入り来て寝さね」の「寝さね」は寝てくださいの意で、尊敬と願望を表す。
まき:杉や檜などのよい木
とど:戸を開ける音を表す擬声語
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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ま愛しみ寝れば言に出さ寝なへば 心の緒ろに乗りて愛しも
- 次の歌
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山鳥の峰ろのはつをに鏡懸け 唱ふべみこそ汝に寄そりけめ