夕占にも今夜と告らろ我が背なは
あぜぞも今夜寄しろ来まさぬ
- 歌の意味
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夕方の占いでも今夜来ると出たのに、いとしい人はどうして今夜寄って来てくださらないのだろう。
- 鑑賞
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巻第十四 東歌 3469
詞書は前の歌に続き「相聞」
夕占で今夜恋人が来ると出たのに、なぜ来てくれないのかと嘆く女性の歌である。占いに託した期待が裏切られた落胆が、方言まじりの口調で表されている。
相聞の一首である。夕占は夕方の辻に立って行き交う人の言葉で吉凶を占うもので、恋の占いとしてしばしば詠まれる。
作者は未詳である。東歌は東国の人々の間でうたわれた歌とされ、方言をまじえた素朴でおおらかな表現が特色である。
初句「夕占にも」の「夕占」は夕方に道行く人の言葉で占うことをいう。
二句「今夜と告らろ」の「告らろ」は「告れる」の東国方言で、今夜と出たことをいう。
三句「我が背なは」の「背な」は恋人を親しんで呼ぶ東国方言である。
四句「あぜぞも今夜」の「あぜ」はなぜの意の東国方言で、二句と同じ「今夜」を繰り返す。
結句「寄しろ来まさぬ」の「寄しろ」は「寄せる」の意とされ、来てくださらないと嘆いて結ぶ。
ゆふけ:夕方に道行く人の言葉で占うこと
あぜ:なぜの意の東国方言
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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山鳥の峰ろのはつをに鏡懸け 唱ふべみこそ汝に寄そりけめ
- 次の歌
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相見ては千年やいぬるいなをかも 我れやしか思ふ君待ちがてに