金門田を荒垣ま斎み日が照れば
雨を待とのす君をと待とも
- 歌の意味
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門の前の田を荒垣で囲んで大切にしているが、日が照れば雨を待つように、あなたを待っていることだ。
- 鑑賞
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巻第十四 東歌 3561
詞書は前の歌に続き「相聞」
門の前の田を大切に守っているが、日照りが続けば雨を待ちわびるように、恋人の訪れを待ちわびているとうたう女性の歌である。農民の切実な雨乞いの思いに、恋人を待つ心が重ねられている。
相聞の一首である。難解な語を含み、二句は解釈が定まらない。
作者は未詳である。東歌は東国の人々の間でうたわれた歌とされ、方言をまじえた素朴でおおらかな表現が特色である。
初句「金門田を」の「金門田」は門の前の田とされる。
二句「荒垣ま斎み」の「荒垣」は粗く編んだ垣、「ま斎み」は大切に守る意とされる。
三句「日が照れば」の「照れば」は「照れば」の東国方言形とされ、日照りが続けばの意である。
四句「雨を待とのす」の「待とのす」は「待つなす」の東国方言で、雨を待つようにの意である。
結句「君をと待とも」の「待とも」は「待つも」の東国方言で、四句の「待と」を重ねて結ぶ。
かなとだ:門の前の田とされる
あらがき:粗く編んだ垣
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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ま金ふく丹生のま朱の色に出て 言はなくのみぞ我が恋ふらくは
- 次の歌
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荒礒やに生ふる玉藻のうち靡き ひとりや寝らむ我を待ちかねて