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玉掃刈り来鎌麻呂むろの木と
棗が本とかき掃かむため

歌の意味
玉ばはきを刈ってこい、鎌麻呂よ。むろの木と棗の木の根元とを掃き清めるために。
鑑賞
巻第十六 有由縁并雑歌 3830

詞書「玉掃、鎌、天木香、棗を詠む歌」
 ほうきにする玉ばはきを刈ってこい、むろの木と棗の根元を掃き清めるためにと、鎌麻呂という者に命じる歌である。鎌を人名に仕立てた機知が面白く、四つの物の名を無理なく詠み込んでいる。
 長意吉麻呂の歌八首の一首で、宴席で即興に物の名を詠み込んだ戯れの歌である。題に示されたいくつもの物を一首の中に巧みに詠み込む機知が見どころである。
 作者の長意吉麻呂は持統天皇、文武天皇の時代の宮廷歌人で、長忌寸の姓を持つ。行幸に従った歌や、物名を詠み込んだ即興の歌を多く残している。

 初句「玉掃」は、ほうきにする草の名で、題の玉掃を詠み込んでいる。
 二句「刈り来鎌麻呂」は、刈ってこい、鎌麻呂よ、の意である。題の鎌を「鎌麻呂」という人名に仕立てて詠み込み、ここで句切れとなる。
 三句「むろの木と」は、むろの木と、の意で、題の天木香を詠み込んでいる。
 四句「棗が本と」は、棗の木の根元と、の意で、題の棗を詠み込んでいる。
 結句「かき掃かむため」は、掃き清めるために、の意である。倒置によって二句の命令の目的を示し、初句の「玉掃」と「掃く」とが響き合っている。

たまばはき:ほうきにする草。コウヤボウキなどとされる
むろのき:ネズ(ヒノキ科の木)とされる
なつめ:クロウメモドキ科の落葉樹で、実を食用とした
作者
長意吉麻呂
出典
万葉集
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醤酢に蒜搗きかてて鯛願ふ 我れにな見えそ水葱の羹
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池神の力士舞かも白鷺の 桙啄ひ持ちて飛び渡るらむ