- 歌の意味
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ますらおとしての心が思われる。大君のありがたいお言葉を聞くと、尊く思われるので。
- 鑑賞
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巻第十八 4095
詞書は前の歌に続き「陸奥国より金を出せる詔書を賀く歌一首[并せて短歌]」「反歌三首」
大君のありがたいお言葉を聞くと尊く、ますらおとしての心がわき起こると詠む。陸奥国で黄金が産出したことを喜ぶ聖武天皇の詔書の中で、大伴氏と佐伯氏の忠誠がたたえられたことに感激し、大伴氏の一員としての誇りと決意を表した歌である。
作者の大伴家持は大伴旅人の子で、天平十八年(746)から越中守として赴任していた。万葉集の編纂に深く関わったとされ、本巻は家持の越中時代の歌日誌の性格をもつ。
天平二十一年(749)、陸奥国小田郡から黄金が献上され、東大寺の大仏造立に用いられた。聖武天皇の詔書は大伴氏と佐伯氏の祖先以来の忠誠をたたえ、家持も昇叙された。左注によれば、長歌と反歌は天平感宝元年五月十二日に越中の国守の館で作られた。原文には四句と結句について「一に云ふ、の」「一に云ふ、貴くしあれば」という異伝の注記があるが、歌の本文ではないため除き、本文に従った。
初句「大夫の」「大夫」は勇ましく立派な男子の意。武門の大伴氏としての誇りを示す言葉である。
二句「心思ほゆ」ますらおの心が自然に思われる、わき起こるの意。ここで二句切れとなる。
三句「大君の」聖武天皇を指す。
四句「御言の幸を」「御言」は詔書の言葉、「幸」は幸いの意で、大伴氏をたたえたありがたいお言葉をいう。
結句「聞けば貴み」「〜み」は原因、理由を表し、聞くと尊いのでの意。長歌の結びの句「御言のさきの聞けば貴み」をそのまま受けて反歌としている。
ますらを:勇ましく立派な男子
みこと:御言。天皇のお言葉
さき:幸。幸い
- 作者
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大伴家持
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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阿尾の浦に寄する白波いや増しに 立ちしき寄せ来東風をいたみかも
- 次の歌
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大伴の遠つ神祖の奥城は しるく標立て人の知るべく