白玉を包みて遣らばあやめぐさ
花橘にあへも貫くがね
- 歌の意味
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真珠を包んで贈ったならば、あやめ草や橘の花と一緒に、緒に通して飾るだろうから。
- 鑑賞
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巻第十八 4102
詞書は前の歌に続き「京の家に贈る為に、真珠を願ふ歌一首[并せて短歌]」
真珠を包んで贈れば、妻があやめ草や橘の花と合わせて緒に通して飾るだろうと詠む。都の家にいる妻に真珠を贈りたいと願う長歌に添えた歌で、五月の節句の飾りに真珠を加えて喜ぶ妻の姿を思い描いている。
作者の大伴家持は大伴旅人の子で、天平十八年(746)から越中守として赴任していた。万葉集の編纂に深く関わったとされ、本巻は家持の越中時代の歌日誌の性格をもつ。
左注によれば、長歌と短歌四首は天平感宝元年(749)五月十四日、興に依って作られた。
初句「白玉を」白玉は真珠のこと。長歌の「鰒玉」を受けている。
二句「包みて遣らば」未然形+ばの仮定条件で、包んで贈ったならばの意。長歌の結句「包みて遣らむ」を受けている。
三句「あやめぐさ」五月五日の節句に用いるショウブで、髪飾りや薬玉にした。
四句「花橘に」橘の花で、あやめ草とともに五月の節句の飾りとされた。
結句「あへも貫くがね」「あふ」は合わせる意、「がね」は〜するように、〜するだろうからの意である。真珠をあやめ草や橘と一緒に緒に通して飾ることをいう。
しらたま:白玉。真珠
ぬく:緒に通す
- 作者
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大伴家持
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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もののふの八十氏人も吉野川 絶ゆることなく仕へつつ見む
- 次の歌
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沖つ島い行き渡りて潜くちふ 鰒玉もが包みて遣らむ