我妹子が心なぐさに遣らむため
沖つ島なる白玉もがも
- 歌の意味
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いとしい妻の心の慰めに贈るために、沖の島にある真珠があればよいのに。
- 鑑賞
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巻第十八 4104
詞書は前の歌に続き「京の家に贈る為に、真珠を願ふ歌一首[并せて短歌]」
いとしい妻の心の慰めとして贈るために、沖の島にある真珠があればよいのにと詠む。遠く離れた妻が寂しく暮らしているであろうことを思い、その心を慰めたいという夫の思いやりがこめられている。
作者の大伴家持は大伴旅人の子で、天平十八年(746)から越中守として赴任していた。万葉集の編纂に深く関わったとされ、本巻は家持の越中時代の歌日誌の性格をもつ。
初句「我妹子が」「我妹子」はいとしい妻、恋人を親しんで呼ぶ語で、都にいる妻を指す。
二句「心なぐさに」「なぐさ」は慰めの意。長歌の「嘆くらむ心なぐさに」を受けている。
三句「遣らむため」「む」は婉曲の助動詞で、贈るためにの意。
四句「沖つ島なる」前歌の初句「沖つ島」を受け、沖の島にあるの意とする。
結句「白玉もがも」「もがも」は願望の終助詞で、真珠があればよいのにの意。前歌の「鰒玉もが」と同じく願望の形で結び、二首が対をなしている。
わぎもこ:我妹子。妻や恋人を親しんで呼ぶ語
なぐさ:慰め
- 作者
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大伴家持
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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沖つ島い行き渡りて潜くちふ 鰒玉もが包みて遣らむ
- 次の歌
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白玉の五百つ集ひを手にむすび おこせむ海人はむがしくもあるか