- 歌の意味
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針袋はいただいた。今度はすり袋が手に入ればよいのだが。そうして老人らしくふるまおう。
- 鑑賞
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巻第十八 4133
詞書は前の歌に続き「更に来贈せる歌二首」
針袋はいただいたので、今度はすり袋がほしい、それを持って老人らしくふるまおうと詠む。贈り物をもらったうえにさらにねだるという厚かましさを戯れに詠み、家持との気のおけない交わりを示している。
作者の大伴池主は大伴氏の一族で、家持が越中守であったころ越中の掾として仕え、家持と多くの歌や書簡を交わした。このときは越前国の掾に転じていた。
初句「針袋」本巻の第四千百二十九首以来の「針袋」で始め、一連の戯れの歌の主題を受け継いでいる。
二句「これは賜りぬ」「賜る」はいただく意、「ぬ」は完了の助動詞である。針袋はもういただいたと確かめ、ここで二句切れとなる。
三句「すり袋」旅の荷物などを入れる袋とされる。「針袋」と「すり袋」とが音を響き合わせて対をなしている。
四句「今は得てしか」「てしか」は願望の終助詞で、今度は手に入れたいの意となる。
結句「翁さびせむ」「さぶ」は〜らしくふるまう意で、老人らしくふるまおうの意。本巻の第四千百二十八首の「旅の翁と思ほして」を受け、旅の翁を演じる戯れで結んでいる。
すりぶくろ:旅の荷物などを入れる袋とされる
おきなさぶ:老人らしくふるまう
たばる:いただく
- 作者
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大伴池主
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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縦さにもかにも横さも奴とぞ 我れはありける主の殿戸に
- 次の歌
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雪の上に照れる月夜に梅の花 折りて送らむはしき子もがも