- 歌の意味
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御苑の竹林で、うぐいすはしきりに鳴いていたのに、雪は降り続いている。
- 鑑賞
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巻第十九 4286
詞書は前の歌に続き「十一日、大雪落り積みて尺二寸有り。よりて拙懐を述ぶる歌三首」
大雪の日の三首の二首目で、御苑の竹林でうぐいすはしきりに鳴いて春を告げていたのに、雪は降り続いていると詠んでいる。春の兆しと冬の名残の雪とが同居する正月の景をとらえている。
前歌が雪の美しさを惜しんだのに続き、うぐいすの声という春の訪れとの対照を描いている。
作者の大伴家持は、大納言大伴旅人の子で、天平勝宝三年(751)に少納言に任じられて越中から平城京に戻り、都の官人として宮廷の宴にも列していた。万葉集の編纂に深く関わったとされる歌人である。
初句「御園生の」の「御園生」は御苑、宮中の庭園を示している。
二句「竹の林に」は、御苑の竹林を示している。
三句「鴬は」は、春を告げる鳥を示している。
四句「しば鳴きにしを」の「しば」はしきりにの意、「を」は逆接で、しきりに鳴いていたのにの意となる。
結句「雪は降りつつ」の「つつ」は継続で、それでも雪が降り続いていると、春と冬の対照を示して結んでいる。
みそのふ:御苑、宮中の庭園
- 作者
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大伴家持
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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大宮の内にも外にもめづらしく 降れる大雪な踏みそね惜し
- 次の歌
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鴬の鳴きし垣内ににほへりし 梅この雪にうつろふらむか