- 歌の意味
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東国の男たちの妻との別れは、さぞ悲しかったことだろう。離れて過ごす年月が長いので。
- 鑑賞
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巻第二十 防人歌 4333
詞書は前の歌に続き「追ひて防人の別れを悲しぶる心を痛みて作る歌一首并せて短歌」
東国の男たちの妻との別れは悲しかったであろう、年月が長いのでと、防人の別れを思いやった反歌の二首目である。左注によれば、二月八日、兵部少輔大伴家持の作である。前歌が妻の嘆きを描いたのに対し、ここでは夫婦の別れそのものを捉え、三年の任期の長さに悲しみの理由を求めている。
作者の大伴家持は大伴旅人の子で、この時は兵部少輔であった。
初句「鶏が鳴く」は「東」にかかる枕詞である。
二句「東壮士の」は東国の男たちの意で、防人の多くが東国から徴発されたことを示す。
三句「妻別れ」は妻との別れの意で、前歌の「別れを惜しみ」を受けている。
四句「悲しくありけむ」の「けむ」は過去の推量で、さぞ悲しかったであろうと思いやる。ここで句切れとなる。
結句「年の緒長み」の「み」は原因を表し、年月が長いのでの意である。倒置で悲しみの理由を後から添えている。
とりがなく:「東」にかかる枕詞
- 作者
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大伴家持
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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大夫の靫取り負ひて出でて行けば 別れを惜しみ嘆きけむ妻
- 次の歌
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海原を遠く渡りて年経とも 子らが結べる紐解くなゆめ