- 歌の意味
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今交替する新しい防人が船出する海原の上に、波よ、立ち騒がないでおくれ。
- 鑑賞
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巻第二十 防人歌 4335
詞書は前の歌に続き「天平勝宝七歳乙未二月、相替りて筑紫の諸国に遣はさるる防人等が歌」
今交替する新しい防人が船出する海原に、波よ立たないでくれと、航海の無事を祈った一首である。左注によれば、二月九日に大伴家持が作った三首の二首目である。防人を検閲する兵部少輔の立場から、旅立つ者の安全を海に願う祈りの歌となっている。
作者の大伴家持は大伴旅人の子で、この時は兵部少輔であった。
初句「今替る」は今まさに交替するの意で、詞書の「相替りて」に対応している。
二句「新防人が」は新たに筑紫へ赴く防人を指す。
三句「船出する」は難波から出航することをいう。
四句「海原の上に」は前歌の初句「海原を」を受け、同じ海の上を舞台としている。
結句「波なさきそね」の「な〜そ」は禁止、「ね」は願望で、波が白く花咲くように立つことのないよう願って結ぶ。
さく:波が白く砕けて立つ
- 作者
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大伴家持
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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海原を遠く渡りて年経とも 子らが結べる紐解くなゆめ
- 次の歌
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防人の堀江漕ぎ出る伊豆手船 楫取る間なく恋は繁けむ