家風は日に日に吹けど我妹子が
家言持ちて来る人もなし
- 歌の意味
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故郷の家の方から吹いてくる風は毎日吹くけれども、妻からの家の便りを持ってくる人は一人もいない。
- 鑑賞
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巻第二十 防人歌 4353
詞書は前の歌に続き「天平勝宝七歳乙未二月、相替りて筑紫の諸国に遣はさるる防人等が歌」
故郷の方から吹く風は毎日吹くのに、妻の便りを持って来る人はいないと、届かぬ便りを待つ寂しさを詠んだ一首である。上総国から進上された歌の七首目で、毎日届く風と届かない便りとを対比している。
作者の丸子連大歳は上総国朝夷郡の上丁と記される防人で、詳しい伝は残らない。
初句「家風は」は故郷の家の方から吹いてくる風の意で、故郷とのつながりを風に感じている。
二句「日に日に吹けど」は毎日吹くけれどもの意で、逆接で下の句へ転じる。
三句「我妹子が」は妻を親しんで呼ぶ語で、便りの主を示す。
四句「家言持ちて」の「家言」は家からの便りの意で、初句の「家風」と「家」の語を重ねている。
結句「来る人もなし」は便りを持って来る人もいないと嘆いて結ぶ。
いへかぜ:故郷の家の方から吹いてくる風
いへごと:家からの便り
- 作者
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丸子大歳
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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道の辺の茨のうれに延ほ豆の からまる君をはかれか行かむ
- 次の歌
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たちこもの立ちの騒きに相見てし 妹が心は忘れせぬかも