白玉を手に取り持して見るのすも
家なる妹をまた見てももや
- 歌の意味
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白玉を手に取り持って見るように、家にいる妻をもう一度見たいものだ。
- 鑑賞
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巻第二十 防人歌 4415
詞書は前の歌に続き「天平勝宝七歳乙未二月、相替りて筑紫の諸国に遣はさるる防人等が歌」
白玉を手に取って見るように、家にいる妻をもう一度見たいと、妻を宝玉にたとえて再会を願った一首である。武蔵国から進上された歌の三首目で、次歌はこの作者の妻の歌とされ、夫婦の歌が並べられている。「取り持して」は「取り持ちて」の、「のす」は「なす」の訛りである。
作者の物部歳徳は武蔵国荏原郡の主帳と記される防人で、詳しい伝は残らない。
初句「白玉を」は白く美しい玉で、真珠を指す。
二句「手に取り持して」は手に取り持っての意である。
三句「見るのすも」は見るようにの意で、初句から三句までが妻を見ることのたとえとなっている。
四句「家なる妹を」は家にいる妻をの意である。
結句「また見てももや」は再び見たいものだの意とされ、妻との再会を願って結ぶ。
なす:〜のように
- 作者
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物部歳徳
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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大君の命畏み愛しけ 真子が手離り島伝ひ行く
- 次の歌
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草枕旅行く背なが丸寝せば 家なる我れは紐解かず寝む