うるはしみ我が思ふ君はなでしこが
花になそへて見れど飽かぬかも
- 歌の意味
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立派だと私が慕っているあなたは、なでしこの花になぞらえて見ても、見飽きることがない。
- 鑑賞
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巻第二十 雑歌 4451
詞書は前の歌に続き「十八日、左大臣、兵部卿橘奈良麻呂朝臣の宅に宴する歌三首」
立派だと慕うあなたは、なでしこの花になぞらえて見ても見飽きないと、主人奈良麻呂を讃えた一首である。左注によれば、兵部少輔大伴家持が後から追って作った二首の二首目である。一首目の船王の歌がなでしこを手に取って見るように見ていたいと詠んだのを受けるように、同じなでしこに主人をなぞらえて讃えている。
作者の大伴家持は大伴旅人の子で、この時は兵部少輔であった。
初句「うるはしみ」は立派だと思うのでの意で、「み」は原因を表す。
二句「我が思ふ君は」は私が慕うあなたはの意で、主人奈良麻呂を指す。
三句「なでしこが」は一連を通じて詠まれるなでしこである。
四句「花になそへて」は花になぞらえての意で、本巻の七夕の歌で家持が詠んだ「花になそへて」と同じ句である。
結句「見れど飽かぬかも」は見ても見飽きないことだの意で、主人を讃える常套の結びである。
うるはし:立派である。端正で美しい
なそふ:なぞらえる
- 作者
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大伴家持
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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我が背子が宿のなでしこ散らめやも いや初花に咲きは増すとも
- 次の歌
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娘子らが玉裳裾引くこの庭に 秋風吹きて花は散りつつ