にほ鳥の息長川は絶えぬとも
君に語らむ言尽きめやも
- 歌の意味
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息長川の流れが絶えることがあっても、あなたに語りたい言葉が尽きることなどあろうか。
- 鑑賞
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巻第二十 雑歌 4458
詞書は前の歌に続き「三月七日、河内国伎人郷の馬国人の家にして宴する歌三首」
息長川の流れが絶えることがあっても、あなたに語りたい言葉は尽きないと、宴の主人として客への尽きぬ親愛を述べた一首である。左注によれば、主人である散位寮の散位馬史国人の作である。原文には、古い歌か新しい歌か未詳であるとの注記が添えられている。息長川は近江国の川で、河内の宴の場から遠い地名を引いており、古歌を宴で誦したものとも考えられている。
作者の馬国人は馬史の一族で、散位寮に属する散位、すなわち位はあるが官職のない者であった。
初句「にほ鳥の」はかいつぶりが長く水に潜ることから「息長」にかかる枕詞である。
二句「息長川は」は近江国の川で、坂田郡を流れる川とされる。
三句「絶えぬとも」は流れが絶えることがあってもの意で、逆接の仮定である。
四句「君に語らむ」はあなたに語ろうとするの意で、客への言葉を示す。
結句「言尽きめやも」の「めやも」は反語で、言葉が尽きることがあろうか、ないと結ぶ。
にほどり:かいつぶり
- 作者
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馬国人
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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住吉の浜松が根の下延へて 我が見る小野の草な刈りそね
- 次の歌
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葦刈りに堀江漕ぐなる楫の音は 大宮人の皆聞くまでに