剣太刀いよよ磨ぐべし古ゆ
さやけく負ひて来にしその名ぞ
- 歌の意味
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剣太刀をいよいよ研ぐように、心を研ぎ澄ませよ。遠い昔から清らかに負い伝えてきたその名であるぞ。
- 鑑賞
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巻第二十 雑歌 4467
詞書は前の歌に続き「族に喩す歌一首并せて短歌」
剣太刀をいよいよ研ぐように心を研ぎ澄ませよ、遠い昔から清らかに負ってきた名であるぞと、一族に家名の重さを説いた反歌の二首目である。左注によれば、淡海三船の讒言によって大伴古慈斐が出雲守を解任されたことを受けて家持が作った歌である。前歌の「名に負ふ」を受け、名を汚さぬよう心を引き締めよと重ねて戒めている。
作者の大伴家持は大伴旅人の子で、大伴氏の氏上であった。この時は兵部少輔であった。
初句「剣太刀」は剣や太刀の意で、武門の大伴氏にふさわしい語である。
二句「いよよ磨ぐべし」はいよいよ研ぐべきであるの意で、心を研ぎ澄ませよとの比喩である。ここで句切れとなる。
三句「古ゆ」は遠い昔からの意である。
四句「さやけく負ひて」は清らかに負い持っての意である。
結句「来にしその名ぞ」は伝えてきたその名であるぞと強め、前歌の「名」を受けて家名の尊さを説いて結ぶ。
つるぎたち:剣と太刀
さやけし:清らかである。曇りがない
- 作者
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大伴家持
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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磯城島の大和の国に明らけき 名に負ふ伴の男心つとめよ
- 次の歌
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うつせみは数なき身なり山川の さやけき見つつ道を尋ねな