群鳥の朝立ち去にし君が上は
さやかに聞きつ思ひしごとく
- 歌の意味
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群鳥が飛び立つように朝早く旅立って行ったあなたの身の上は、はっきりと聞いた。思っていたとおりに。
- 鑑賞
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巻第二十 雑歌 4474
詞書なし。左注に「右の一首は、兵部少輔大伴宿禰家持、後日に出雲守山背王の歌に追和して作る」とある
群鳥のように朝早く旅立ったあなたの身の上は、思っていたとおりにはっきりと聞いたと、前歌の山背王の歌に後から和した一首である。左注によれば、家持が後日、出雲守山背王の歌に追和して作った。都で奈杼麻呂から山背王の無事を聞き、前歌の「ありと告げこそ」という願いに応じる形をとっている。原文の結句には、別の伝えとして「思ひしものを」とあるとの注記がある。
作者の大伴家持は大伴旅人の子で、この時は兵部少輔であった。
初句「群鳥の」は群れをなす鳥が一斉に飛び立つことから「朝立ち」にかかる枕詞である。
二句「朝立ち去にし」は朝早く旅立って行ったの意である。
三句「君が上は」はあなたの身の上はの意で、山背王を指す。
四句「さやかに聞きつ」ははっきりと聞いたの意で、前歌の「告げこそ」に応じている。ここで句切れとなる。
結句「思ひしごとく」は思っていたとおりにの意で、倒置によって無事を喜ぶ心を添えて結ぶ。
むらとり:群れをなす鳥
- 作者
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大伴家持
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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うちひさす都の人に告げまくは 見し日のごとくありと告げこそ
- 次の歌
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初雪は千重に降りしけ恋ひしくの 多かる我れは見つつ偲はむ