み雪降る冬は今日のみ鴬の
鳴かむ春へは明日にしあるらし
- 歌の意味
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雪の降る冬は今日限りで、鶯の鳴く春は明日であるらしい。
- 鑑賞
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巻第二十 雑歌 4488
詞書「十二月十八日、大監物三形王の宅にして宴する歌三首」
雪の降る冬は今日限りで、鶯の鳴く春は明日であるらしいと、立春を翌日に控えた喜びを詠んだ一首である。詞書によれば、十二月十八日、大監物三形王の邸で開いた宴の歌である。左注によれば主人三形王の作である。暦の上で翌日が立春にあたることを踏まえ、冬と春の境の日の宴を祝っている。
作者の三形王は皇族で、この時は大監物であった。
初句「み雪降る」の「み」は接頭語で、雪の降るの意である。
二句「冬は今日のみ」は冬は今日だけの意で、ここで句切れとなる。
三句「鴬の」は春を告げる鳥である。
四句「鳴かむ春へは」は鳴くであろう春はの意で、二句の「冬」と対をなしている。
結句「明日にしあるらし」の「らし」は根拠に基づく推定で、明日であるらしいと結ぶ。二句の「今日」と結句の「明日」も対をなしている。
はるへ:春のころ
- 作者
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三形王
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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いざ子どもたはわざなせそ天地の 堅めし国ぞ大和島根は
- 次の歌
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うち靡く春を近みかぬばたまの 今夜の月夜霞みたるらむ