あらたまの年行き返り春立たば
まづ我が宿に鴬は鳴け
- 歌の意味
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年が改まって春になったならば、まず真っ先に私の家で、鶯よ鳴いてくれ。
- 鑑賞
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巻第二十 雑歌 4490
詞書は前の歌に続き「十二月十八日、大監物三形王の宅にして宴する歌三首」
年が改まって春になったら、まず真っ先に私の家で鶯よ鳴けと、春の到来を待ち望んだ一首である。左注によれば、右中弁大伴家持の作である。主人の歌の鶯を受け、その初音を真っ先に自分の家で聞きたいと戯れて願い、三首を結んでいる。
作者の大伴家持は大伴旅人の子で、この時は右中弁であった。
初句「あらたまの」は「年」にかかる枕詞である。
二句「年行き返り」は年が改まっての意である。
三句「春立たば」は春になったならばの意で、仮定条件である。前々歌の「春へは明日」を受けている。
四句「まづ我が宿に」はまず真っ先に私の家での意で、主人の家ではなく自分の家を挙げる戯れがある。
結句「鴬は鳴け」は命令形で、鶯よ鳴けと呼びかけて結ぶ。主人の歌の三句の「鴬」を結句に据えている。
あらたまの:「年」にかかる枕詞
- 作者
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大伴家持
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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うち靡く春を近みかぬばたまの 今夜の月夜霞みたるらむ
- 次の歌
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大き海の水底深く思ひつつ 裳引き平しし菅原の里