はしきよし今日の主人は磯松の
常にいまさね今も見るごと
- 歌の意味
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ああ慕わしい今日の主人は、磯の松のようにいつまでも変わらずにいてください。今こうして見ているように。
- 鑑賞
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巻第二十 雑歌 4498
詞書は前の歌に続き「二月、式部大輔中臣清麻呂朝臣の宅にして宴する歌十五首」
慕わしい今日の主人は、磯の松のようにいつまでも変わらずにいてほしいと、主人清麻呂の長寿を寿いだ一首である。左注によれば、右中弁大伴家持の作である。前二首の戯れの応酬を受け、改めて主人を寿ぐ歌で座を整えている。庭の池の磯に生える松を引いて、変わらぬ長寿を願っている。
作者の大伴家持は大伴旅人の子で、この時は右中弁であった。
初句「はしきよし」はああ慕わしいの意で、親愛をこめた呼びかけである。
二句「今日の主人は」は宴の主人である清麻呂を指す。
三句「磯松の」は庭の池の磯に生える松のの意で、「常に」を導く比喩となっている。
四句「常にいまさね」の「ね」は相手に望む終助詞で、いつまでも変わらずにいてくださいの意である。ここで句切れとなる。
結句「今も見るごと」は今見ているようにの意で、倒置によって変わらぬ姿を願って結ぶ。
あろじ:主人
はしきよし:ああ慕わしい
- 作者
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大伴家持
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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見むと言はば否と言はめや梅の花 散り過ぐるまで君が来まさぬ
- 次の歌
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我が背子しかくし聞こさば天地の 神を祈ひ祷み長くとぞ思ふ