我が背子しかくし聞こさば天地の
神を祈ひ祷み長くとぞ思ふ
- 歌の意味
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あなたがそのようにおっしゃってくださるのなら、天地の神々に祈り願って、長く生きようと思う。
- 鑑賞
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巻第二十 雑歌 4499
詞書は前の歌に続き「二月、式部大輔中臣清麻呂朝臣の宅にして宴する歌十五首」
あなたがそのように言ってくれるなら、天地の神に祈って長く生きようと思うと、前歌の家持の寿ぎに主人として応えた一首である。左注によれば主人中臣清麻呂の作である。家持がいつまでも変わらずにいてほしいと願ったのに対し、その言葉に応えて長寿を神に祈ろうと述べ、互いの親愛を確かめ合っている。
作者の中臣清麻呂は中臣意美麻呂の子で、この時は式部大輔であった。
初句「我が背子し」は親しい男性への呼びかけで、家持を指す。「し」は強意である。
二句「かくし聞こさば」の「聞こす」は「言ふ」の尊敬で、そのようにおっしゃるならばの意である。
三句「天地の」は天の神と地の神を合わせていう。
四句「神を祈ひ祷み」は神々に祈り願っての意である。
結句「長くとぞ思ふ」は「ぞ」の係り結びで、連体形「思ふ」で結ぶ。長く生きようと思うと、前歌の「常にいまさね」に応じている。
こひのむ:祈り願う
きこす:「言ふ」の尊敬語。おっしゃる
- 作者
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中臣清麻呂
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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はしきよし今日の主人は磯松の 常にいまさね今も見るごと
- 次の歌
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梅の花香をかぐはしみ遠けども 心もしのに君をしぞ思ふ