我も思ふ人も忘るな荒磯海の
浦吹く風のやむ時もなく
- 歌の意味
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私も思い続けよう。あなたも忘れないでほしい。荒磯の海の浦を吹く風がやむ時のないように、絶えることなく。
- 鑑賞
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巻第十八 雑歌四 1298
詞書「題しらず」
私も思う、あなたも忘れるな、荒磯海の浦を吹く風がやむ時もないように、と詠んだ歌である。絶え間なく吹く浦風に、変わることなく思い合う心を託している。
作者の「ひとしきこのみこ」は均子内親王である。宇多天皇の皇女で、母は藤原温子とされ、敦慶親王の妃となった。
初句「我も思ふ」は、私も思う、の意で、ここで句切れとなる。
二句「人も忘るな」は、あなたも忘れるな、の意で、「な」は禁止を表す。ここで句切れとなる。
三句「荒磯海の」は、荒い磯の海の、の意で、字余りとなっている。
四句「浦吹く風の」は、浦を吹く風が、の意である。
結句「やむ時もなく」は、やむ時もなく、の意で、初句と二句に倒置でかかっている。
ありそうみ:荒い磯の海
- 作者
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均子内親王
- 出典
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後撰和歌集
- 前の歌
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名に立ちてふしみの里と言ふことは 紅葉を床に敷けばなりけり
- 次の歌
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あしひきの山下とよみ鳴く鳥も 我がごと絶えず物思ふらめや